東大卒無職が9か月で公認会計士試験を突破した記録

仕事を辞めて受験専念をした東大卒が6か月で公認会計士短答式、その後3か月で論文式に挑んだ記録です。

【3か月で公認会計士試験論文式合格】監査論の勉強法【ゴッパチ】

公認会計士試験論文式の監査論について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年論文式の監査論の素点と偏差値は以下の通りです。

  • 第1問 素点27.5 偏差値63.3
  • 第2問 素点8.5 偏差値46.5

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

論文対策集(6月)

模試に向けて論文対策集(重要論点がまとまった非常に薄い冊子のみ)に目を通しました。この時点では暗記せず、どういう論点があるかを確認したくらいです。

論文対策集(7月~8月)

論文対策集を暗記しました。暗記は基本的に内容が同じならばOKとしていました。また、法令基準集に記載のあるものは覚えずにその場所を把握しました。

答練、模試、過去問(7月~8月)

第2問の事例問題のみパラパラめくりながら雰囲気を把握しました。もともと第2問には全く力を入れないつもりだったため、対策はほとんどしていません。

 

反省点など

私は第2問はほとんど対策せずに臨み、偏差値50を割る結果となりました。対策を全くしなかったCPAの模試では第2問だけでC判定であったため、正直なところ対策方法が全く分からなかったためです。

 

他の科目ではこのように感じたことはありませんが、監査論は最後の最後までよく分からなかったという感覚があり、私の勉強法はあまりあてにならないかもしれません。

本試験の事例問題は素点8.5点でも足切りにならないくらい難しかったです。私と同じく他の科目でアドバンテージを取れる自信があるなら、事例問題に力を入れる必要性は低いかもしれません。

【3か月で公認会計士試験論文式合格】企業法の勉強法【ゴッパチ】

公認会計士試験論文式の企業法について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年論文式の企業法の素点と偏差値は以下の通りです。

  • 第1問 素点28 偏差値64.2
  • 第2問 素点35 偏差値69.3

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

論文対策集(5月短答式以前~6月)

短答式の勉強と並行して、論文対策集を見ながら条文を引く、キーと思われるフレーズを覚えるという勉強をしていました。

最も大切である答案の論理的な流れ(法的三段論法)を完全に無視した学習をしていたので、ここでの勉強は全く意味がありませんでした。模試でそのことに気づき、模試以降は学習方法を一変させました(模試では足切りレベルの点数を取っています)。

論文対策集(7月~8月)

重要性A,Bの問題をやりました。事業譲渡の定義などは一言一句覚えましたが、そのほかは細かな表現を積極的に覚えるということはせず、模範解答の論理的な流れを再現できればOKという精度で勉強をしていました。仮に同じ問題が出た際に条文をメインにどうやって本試験で答案を再現することができるかを考えていました。

答練、模試、過去問(7月~8月)

答練や過去問などで初見の問題を解いていました。答案は条文などをメモ書き程度に残すくらいでした。

直前期はCPAの若杉先生に答案添削を一度依頼しました(答案添削企画がありました)。採点だけではなく、論理的な流れが崩れている個所の指摘であったり、答案の改善点を指導していただけるため非常に有益でした。

 

反省点など

企業法は短答期から一貫して授業を全く見ずに勉強していましたが、途中まで勉強方法を間違えていました。勉強方法の情報収集を怠ってしまったのは反省点です。

 

また、企業法に自信がない場合には講師による添削を受けることをおすすめします。私もそうでしたが、答案の改善点を具体的に指摘してもらわないと問題点になかなか気づけないこともあります。

企業法はおそらく会計士試験の中で最も頭を使う科目だと思います。根本的な思考回路が間違っていると論証を覚えても意味がありません。企業法に自信がない場合は早めに相談することも他の科目以上に重要だと思います。

【3か月で公認会計士試験論文式合格】管理会計論理論の勉強法【ゴッパチ】

公認会計士試験論文式の管理会計論理論について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年論文式の管理会計論の素点と偏差値は以下の通りです。

  • 第1問 素点34 偏差値63.1
  • 第2問 素点22.5 偏差値73.1

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

論文対策集(5月短答式~6月)

重要性Aの論証だけ暗記しておきました。この時点での暗記の精度は低く、自分の言葉で同じ内容が書けるというくらいの精度でした。

論文対策集(7月~8月)

重要性A,Bの論証を暗記しました。ところどころ分かりづらい専門的な言葉や表現があったので、そのような部分は自分の言葉で言い換えることができればよいというくらいの精度で暗記しました。

答練、模試、過去問(7月~8月)

計算と合わせて時間を測って問題演習をしていました。正確に時間を測りたいときは理論も答案を実際に書いていましたが、ほとんどの場合はメモ書き程度で終わらせていました。

【3か月で公認会計士試験論文式合格】管理会計論計算の勉強法【ゴッパチ】

公認会計士試験論文式の管理会計論計算について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年論文式の管理会計論の素点と偏差値は以下の通りです。

  • 第1問 素点34 偏差値63.1
  • 第2問 素点22.5 偏差値73.1

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

論文対策集(5月短答式以前)

短答式の勉強がひと段落したため論文対策集を1周やりました。初見で7~8割程度の問題は解けたので短答式後には使用しませんでした。

答練、模試、過去問(7月~8月)

管理会計論は論文式試験の中で最も時間配分や問題の取捨選択といったテクニックが重要であるため、本試験レベルの問題で問題演習を定期的に行っていました。具体的には7月中旬くらいから2~3日に1回、時間を測って問題を解いていました。2時間通しで解くことが多かったですが、1時間で大問1つだけ解く日もありました。過去問は5年分くらいやったと思います。

また、苦手な論点などはなかったので問題集を使った学習は行いませんでした。

 

反省点など

本試験では誰も解けないような難易度の問題や問題の指示が曖昧で解きづらい問題が出題されることがたまにあります。そのような問題は答練では対策できないため、過去問に触れてどのように立ち回るかを準備しておくことも大切だと思います(誰も解けないので解けるようになる必要はないです)。

短答式よりは制限時間に若干の余裕はあるものの、論文式でも全ての問題を解ききれることは稀です。時間配分や問題の取捨選択はミスしないことが大事なので、問題集を使った論点ごとの学習がひと段落したら答練や過去問での演習もやった方がいいと思います。

【3か月で公認会計士試験論文式合格】財務会計論理論の勉強法【ゴッパチ】

公認会計士試験論文式の財務会計論理論について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年論文式の財務会計論の素点と偏差値は以下の通りです。

  • 財務 第3問 素点51 偏差値62.3
  • 財務 第4問 素点19.5 偏差値45
  • 財務 第5問 素点41.5 偏差値63.2

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

論文対策集(5月短答式以前)

短答式合格の目処が立っていたため、論文対策集で論証の暗記を1周していました。短答式直前期にはやっていないので、ここで覚えたことはほとんど忘れています。

論文対策集(6月~8月)

短答後から論文式試験直前までひたすら論証を暗記します。私は一度にたくさん暗記しようとすると辛くなってしまうので、一日10~20個と決めてコツコツと暗記していきました。暗記したのは重要性AB全てです。

CPAの論文対策集は重要性ABに限っても300弱の論証が掲載されており、中には1つの問の中に複数の論証が掲載されているため、細かく数えると300強の論証を覚えました。法令基準集に記載のある論証についてはその場所だけ確認しておきました。

また、論証の暗記は基本的に、内容と用語が正確に使えれば良いというくらいの精度で暗記していました。概念フレームワークの資産の定義のようなものは一言一句暗記しました。

答練、模試(7月~8月)

論文対策集を覚えたら、答練などで問題を解きました。解くといっても実際に書くことはせずに、問題を見て解答を思い浮かべて答え合わせをするだけでした。基本的に論文対策集を覚えれば答練の問題も解けるので、答練の復習とかは特にしていません。

 

反省点など

財務理論は全科目の中でも最も暗記が必要とされる科目です。直前期に一気に詰め込む方が効率的ではありますが、覚える論証の数も多いので終わらなかったということがないように計画的に覚えていくと良いと思います。

私の本試験の理論問題(第4問)の偏差値は模試よりもかなり低いのですが、これはCPAの重要性の変更が理由だと思っています。具体的には退職給付は重要性Cで飛ばしていたのですが、重要性の変更があったのか分かりませんが実は典型論点であったようです。こういうこともあるので重要性について違和感があれば確認したほうがいいかもしれません。

【3か月で公認会計士試験論文式合格】全体的な勉強スケジュールと成績一覧【ゴッパチ】

5月短答式後、8月論文式試験に合格することができました。こちらでは全体的なスケジュールと模試などの成績を説明します。

 

勉強法などを参考にする際にはこちらの注意事項もご覧ください。

 

論文式の勉強時間は800時間程度

私は受験専念をしていましたので、短答式後は毎日8~10時間程度勉強していました。

短答と論文どちらがきついかという議論がよくありますが、私は短答のほうがきついと感じました。0から知識をつけなければいけないこと、論文のほうが運が絡む要素が小さいこと(記述式は実力があれば得点できるしその逆も然りなので)、短答では7割という高い得点率が要求されミスができないが論文式は素点で4~5割が合格の水準と言われているので多少のミスが許されることが理由です。

 

2022年5月(短答式)以前

3月ごろに答練や模試の点数から短答式は合格できると感じ、3月~4月中旬くらいは短答式の勉強と並行して論文式の対策をしていました。各科目の論文対策集をさらっと通読、財務理論、企業法の対策をしていました。企業法は勉強方法を完全に間違えていたため、この期間の勉強は全く持って無意味でした笑。

 

2022年5月(短答式)~2022年6月

租税法、経営学、財務理論、企業法を中心にやっていました。

5月短答後始めた租税法と経営学は基本的に速習講義というゴッパチ向けの講義に沿って、模試でとりあえず戦える形までもっていきました。

財務理論も同様に模試に向けて一通り論証を暗記しました。企業法は上記の通り間違った勉強をしていました。管理会計論は論証の暗記を少しだけ、監査論はほぼ手を付けていません。

 

2022年7月初 CPA模試

模試の感想はこちら

割とうまくいっていますが、管理会計論は時間を間違えてしまうという致命的なミス、企業法は勉強の仕方が間違っていたとここで気づきました。

 

実際に論文式の模試を受けたのはこの1回だけです。第1回CPA論文模試、第2回TAC論文模試の2つを問題演習用に使いました。

 

2022年7月~2022年8月

企業法を早急に手当てしながら、まんべんなく勉強していました。理論科目はとにかく論証を暗記しまくりました。答練もやりましたが、企業法以外の各科目は提出したのは1回ずつくらいでした。企業法については3回くらい提出しました。

 

2022年8月 論文式試験本番

  • 管理 第1問 素点34 偏差値63.1
  • 管理 第2問 素点22.5 偏差値73.1
  • 財務 第1問 素点51 偏差値62.3
  • 財務 第2問 素点19.5 偏差値45
  • 財務 第3問 素点41.5 偏差値63.2
  • 監査論 第1問 素点27.5 偏差値63.3
  • 監査論 第2問 素点8.5 偏差値46.5
  • 企業法 第1問 素点28 偏差値64.2
  • 企業法 第2問 素点35 偏差値69.3
  • 租税法 第1問 素点15.5 偏差値48.6
  • 租税法 第2問 素点42 偏差値62.2
  • 経営学 第1問 素点30.5 偏差値49.2
  • 経営学 第2問 素点42 偏差値72.6

 

ところどころ危ない大問はありますが、概ね予定通りに得点できました。

感想や自己採点、開示答案はこちらになります。

 

各科目の勉強法は以下になります。

【3か月で公認会計士試験論文式合格】財務会計論計算の勉強法【ゴッパチ】

公認会計士試験論文式の財務会計論計算について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年論文式の財務会計論の素点と偏差値は以下の通りです。

  • 財務 第3問 素点51 偏差値62.3
  • 財務 第4問 素点19.5 偏差値45
  • 財務 第5問 素点41.5 偏差値63.2

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

テキスト(5月短答式以前)

論文式対策として、短答式では出題頻度の低い少し難しめの連結の論点も学習しておきました(連結キャッシュフロー、子会社の自己株式など)。

答練、模試(6月~8月)

特に苦手分野などはなかったので答練や模試で問題演習をしていました。時間を測って解いた回数は1,2回で、計算問題に定期的に触っておくためにやっていた感じです。

コントレ(6月~8月)

答練や模試で計算問題に触れつつ、5月短答後に購入したコントレをやりました。資産除去債務やストックオプションなどの超重要論点のみ、各問題1回ずつです。答練と同様に新しく得るものはなく、あくまでも計算問題の感覚を鈍らせないことを目的にやっていました。

テキスト(7月~8月)

最後の確認用、細かい連結の論点の学習をするために例題を解きました。

 

反省点など

短答式の財務計算がなかなか安定せず、自分が知らない論点や計算方法があるのかもしれないと思い5月短答後にコントレを購入しましたが、そんなことはなく、初見でほとんどの問題を解くことができました。結果的にはコントレは不要でしたが、本当に不要であるかはやってみないと分からないので買ってよかったとは思っています。

財務計算については短答式の対策がしっかりとされていれば、あとは細かい連結の論点や問題形式に慣れるだけでも十分だと感じました。