東大卒無職が9か月で公認会計士試験を突破した記録

仕事を辞めて受験専念をした東大卒が6か月で公認会計士短答式、その後3か月で論文式に挑んだ記録です。

【半年で公認会計士短答式合格】監査論の勉強法

公認会計士試験短答式の監査論について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年第2回(5月)短答式の監査論は90点でした。

 

私は受験専念してたので短答式の勉強時間は半年で合計1800時間程度です。各科目の勉強時間の内訳は記録していませんが、財務計算>企業法>管理計算>監査論>財務理論>管理理論の順で勉強時間が多かった気がします。

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

テキスト(1月~2月)

松本先生の講義を視聴した後、自分でテキストを通読しました。最初は講義は見ずテキストを通読しようと思いましたが、企業法以上に頭に入らなかったため講義を全て視聴することにしました。

短答対策問題集(1月~5月)3~5周

講義とテキストで内容を確認したら、すぐに問題集に移ります。AB論点のみを覚えました。私は問題集を繰り返し解き、調べたいことがあればテキストに戻るという勉強をしていました(後述)。

また、監査報告書の記載事項などの暗記事項は直前期にまとめて暗記しました。重要な言葉の定義も自分の言葉で説明できるくらいにはしておく必要があります(例、事業上のリスク)。監査論は理解が大事といわれることが多いですが、安定して点数を取ろうと思うと暗記しなければいけないことも結構あるので要注意です。

他の理論科目と同じように、気づいたことなどは問題集にメモをしていました。

直前答練、模試、過去問(3月~5月)

短答対策問題集をやっていけば基本的には対応できます。個人的な意見になりますが、答練や模試と過去問はかなり性質が違う問題が出題されているような感覚があったので、過去問も3年分しっかり確認しておきました。

 

反省点など

監査論に時間を充てすぎました。監査論はそこそこに財務計算にもっと時間を使っておけば良かったと感じています。

監査論は7割程度の点数を取ることは他の科目に比べて容易な一方で、9割を取ろうと思うと相当細かいところまで暗記しなければいけません。私は9割を取ろうと思っていたのでそうしましたが、予備校でも解答が異なるような不確実性がある科目であり、出題によって得点のぶれも相当大きくなるので、あまり良い戦略ではありませんでした。現に最後の答練では55点という点数を取ってしまっています。

 

個人的な意見になりますが、監査論は点数を取るために理解が重要だという点は巷でいわれるほどは多くなく、暗記で乗り切るしかない部分がほとんどだと思います(監査報告書など)。

理解のみしていた段階(授業を見てテキストを読むくらい)で過去問を解いても4割程度は取れましたが、逆に言うと残り6割は暗記もしないと取れませんでした。監査論は常識的な判断で正誤判定できる問題があるので、暗記をしなくてもこのくらいは取れてしまいます。ですが、コンスタントに高得点を取ろうと思うと細かいところまで暗記が必要になります。

 

また、勉強法について、講義ではテキストの読み込みが大事だと説明されていましたが、私はテキストを何度も通読するということはしていません(他の理論科目でも同様です)。好みの問題かもしれませんが、アウトプット(思い出すこと)を経なければ覚えることは難しいと考えています。なので問題集を解くことを常に主軸に置いていました。

問題集を主軸に置く場合、問題として掲載されていない部分は覚えられないことになります。ですが、問題集はテキストの重要部分を問題として掲載していること、CPAの問題集は問題数も多く網羅性も十分あることから、問題集に掲載されていない部分に注力する必要はないと考えていました。また、問題集に載っておらず、答練や模試で出てきた部分や、疑問に思った部分などは問題集に加筆し、問題集で勉強が完結するようにしていました。

テキストの読み込みが推奨される中で、問題集をメイン教材に置くことに不安を抱いている人の参考になれば良いと思っています。

 

また、ベーシック問題集(TAC市販)も買って1回やってみたのですが、ほとんど解けたため必要ありませんでした。