東大卒無職が9か月で公認会計士試験を突破した記録

仕事を辞めて受験専念をした東大卒が6か月で公認会計士短答式、その後3か月で論文式に挑んだ記録です。

【令和4年公認会計士論文式】財務会計論の自己採点結果と感想

令和4年公認会計士論文式試験を受けてきたので、自己採点と感想を書いてみたいと思います。今回は財務会計論になります。

理論問題は自己採点が実質できないので感想のみ、計算問題は問題用紙のメモを確認して自己採点をしています。

 

第3問→第4問→第5問の順にそれぞれ、45分、60分、75分くらいで解きました。財務会計論は管理会計論とは異なり、そこまで時間の制約は厳しくないと感じていたため、答練や模試でも頭から順に解いていました。

 

第3問 問題1

穴埋め9/9、理論〇△

まさかの概念フレームワークの穴埋めでした。例年この中問では計算が出題されていたので、計算の分量が明らかに減りました。問題自体は平易でした。

理論は表示区分はOK。表示区分を分ける理由は、『意思決定との関連性に言及して説明』という指示はあまり意図がよく分かりませんでした。なんとなくそれっぽいことを書いた気がします。

 

第3問 問題2

計算6/8、理論×〇

こちらは例年通り、計算でした。『新株予約権の払込方法は代用払込』と書いてありましたが、代用払込が何かを知らず、普通に計算しましたがそれで良かったみたいです。失点した箇所は数値が全然違うので、おそらく問題文の数値の転記をミスしているとかだと思います。

理論は2つ目は典型問題なのでできました。1つ目について、『BSとPLのSSとの関係』って問題文の指示雑すぎませんか?個人的にはこれは納得いきません。クリーンサープラス関係について書きましたが、予備校の解答速報とは結構違っているので×にしました。

 

第4問 問題1

計算理論全て×

完全な捨て問でした。聞いたこともありません。知らなさ過ぎて焦ることもなかったです笑

 

第4問 問題2

理論××〇

税率は捨て問でした。税効果の理論については比較的典型に近い問題だったため、そこそこかけていると思います。

 

第4問 問題3

仕訳1/2、理論〇×

前半の自己新株予約権は仕訳と理論ともにできました。これは典型問題に近いです。

後半の自己新株予約権の減損は知らなかったのでできませんでした。予備校の講評だとこちらも捨て問だそうです。

 

第4問 問題4

理論×○○

問題4は比較的典型度の高い問題でした。後半2つは書けたと思います。予測給付債務概念についてはテキスト、論文対策集と主に重要度Cとされていて覚えていませんでした。しかし、講評では典型問題とされていて、どういうこと?いつの間にか重要度の修正があったんですかね。だとしたらメールか何かで周知してほしいです。

 

振り返ってみると、第4問は捨て問が多く、典型問題の点数で優劣がつきそうです。試験中の手ごたえは全くありませんでしたね。

 

第5問 問題1

計算、穴埋め11/13

IFRS採用の子会社の連結上の修正がテーマでした。子会社は2つしかなく、企業結合もなかったので難易度は高くなさそうですが、勉強したことがない問題だったので驚きました。問題文の指示に乗れれば事前知識は必要ない問題だったので、うまく指示に乗れてよかったです。

 

第5問 問題2

計算6/10

連結BSの作成でした。集計で間違えたものの、難易度自体は高くはないと感じました。とはいっても、問題1ができていないと問題2もできないため、問題1から慎重な計算が求められていました。こういう問題は一層緊張します。

 

第5問 問題3

計算2/2、理論×△〇

計算は追加取得と連結除外時の売却益の修正。後者は重要性Cの論点でしたが勉強していたので取れました。

理論の1つ目は、経済的単一体説だと非支配株主との取引は内部取引なので~と書きましたが、予備校の解答が全然違くてびっくりです笑。できたと思ったので。2つ目、3つ目は比較的典型度の高い問題だと思います。2つ目の一部売却は為替差調整勘定を非支配株主持分に振り返ると書きましたが、資本剰余金に振り替えるそうです。計算でこの論点は間違えたことがないので、私が勘違いしているのだとは思うのですがよく分かりません。

 

総括

財務会計論も予定通りの得点ができたので、合格ボーダーは超えていそうです。1日目がうまくいかなかったのですが、2日目の会計学で取り返せたと思いました。また、例年よりも計算問題が少なく、理論が重視されているのだと感じました。

財務会計論の計算は短答後、あまり勉強していないのですが大丈夫でした。個人的な感想ですが、計算に関しては短答式のほうが難しいと感じました。短答式では論文式に比べて、カバーしなければならない論点の範囲が広く、1問の点数的な重要性が大きいためミスが許されないからです。

ちなみに、テキストでカバーできていない論点があるかもしれないと思い、短答後コントレを買ったのですが、結局そのようなことはありませんでした。問題もほとんど全て初見で解けたため、問題演習のために重要性の高い単元だけ一度解いただけで終わりました。短答式で計算をしっかりやっていれば、論文式は知識維持と形式に慣れるだけ大丈夫というのは本当のようです。