東大卒無職が9か月で公認会計士試験を突破した記録

仕事を辞めて受験専念をした東大卒が6か月で公認会計士短答式、その後3か月で論文式に挑んだ記録です。

【令和4年公認会計士論文式】管理会計論の自己採点結果と感想

令和4年公認会計士論文式試験を受けてきたので、自己採点と感想を書いてみたいと思います。今回は管理会計論になります。

理論問題は自己採点が実質できないので感想のみ、計算問題は問題用紙のメモを確認して自己採点をしています。

 

1日目の出来が芳しくなかったため、2日目は特に気合を入れて臨みました。管理会計は短答式後は理論は論文対策集の暗記、計算は問題集などは一切やらず、答練や過去問の演習のみを行いました。本試験は下記の中問の順番で30分ずつで解きました。演習をかなりの回数行ったこともあり、本試験でも時間配分や問題の取捨選択は問題なく進めることができました。

 

第1問 問題1

計算9/9、理論△、語句穴埋め4/5

ざっと全体を見渡し、特に見慣れない出題はなさそうだと思い、まずは第1問問題1の減損の安定発生の原価計算から解き始めました。度外視法の計算方法の指示『完成品量と月末仕掛品量を当初投入量に換算』にいまいち確信が持てず、原料費は非度外視法と同じ計算ということでいいのか?と1~2分考えました。まあそう考えるしかないか、ということで腹を決め計算スタート。また、ワークシート2を使わなくても計算できてしまうので、何か指示を見落としているのではないかと不安になりました。

 

計算は結果的に全問正解ではあったものの、計算の指示に確信が持てなかったので、どこかで間違えていてもおかしくないと思っていました。

 

理論はそれらしきことを書いた気がするくらいの出来です。

 

第1問 問題2

計算3/5、語句穴埋め3/6、理論△△△△

計算は今回の問題の中では一番簡単だったと思います。ですが、数量差異と時間差異を間違えていしまいました、おそらくどこかでケアレスミスをしています。油断しました。

 

『○○標準』の穴埋めは能率以外全く思いつかなかったので適当に書きました。ABCの日本語での名前とか知らん。ABCはABCでいいでしょ。

 

理論は全部それっぽいことを書いた気もするし書いていない気もする程度の出来です。

 

第2問 問題2

計算7/11、用語〇、理論〇×

第1問で計1時間を使いました。時間配分は順調です。第2問は問題1の財務諸表分析は得意という意識がなかったため、問題2の推定計算から解きました。

 

推定計算は特に問題なくできました。ただ少し慎重になりすぎ、最後のNPVの計算に使う時間が無くなってしまいました。時間さえあればできそうだったのですが、結構複雑だとも思ったので、これはしょうがないかなと。

 

理論は経営レバレッジのところは書けました。自社ブランド確立の施策は何も思い浮かばず適当に埋めたのでダメ。

 

第2問 問題1

〇:5/10、△or×:5/10

(計算と理論が融合している問題が多いので、便宜上このような書き方をしています。)

最後に財務諸表分析に入りました。計算が少なくてびっくり。

税引後営業利益率は出せましたが、何と比較していいのか分からず、負債利子率と資本コストの両方と比較しました。でもWACCで良かったのか、思いつかなかった。

インタレストカバレッジレシオは書けましたが、まさか『・』のあるなしで正誤は変わりませんよね?

EBITDAはTACは受取配当金を含め、CPAと大原は受取配当金を除いた金額で出しているようです。私は前者で回答しました。EBITDAは事業利益と同じようなものだと思っていたのが理由ですが、どうなんでしょうか。

最後のほうは全然ダメ。取得原価の計算とかよく分かりませんでした。固定長期適合比率は、思い出せず『長期固定比率』って書いてしまいましたし、数値も全然あっていません笑

 

総括

実力は出し切れたので、少なくとも合格ボーダーは取れていると思います。

 

管理会計論は例年(令和2年のように)、中問1つは非常に難しく、計算量も膨大という問題が出てきていたので、それと比べると今年はそこまで難しくなかったのではないかと思います。とはいっても、難しいことに変わりはないのですが。

 

事前準備でいうと過去問演習が生きたと思います。本試験は答練や模試と異なり、指示が不明瞭であったりすることもあります。その意味では過去問でしか得ることのできない情報はたくさんあると思います。その他にも、令和2年のような過度に難しい問題は、答練や模試では難しすぎて出題しても意味がないということになるので、あまり出題されず練習できません。問題集や答練などで実力をつけたら、最終的には過去問に慣れておかないと、本番では面食らってしまい立ち回りを間違えてしまうこともあると感じました。