東大卒無職が9か月で公認会計士試験を突破した記録

仕事を辞めて受験専念をした東大卒が6か月で公認会計士短答式、その後3か月で論文式に挑んだ記録です。

【令和4年公認会計士論文式】租税法の自己採点結果と感想

令和4年公認会計士論文式試験を受けてきたので、自己採点と感想を書いてみたいと思います。今回は租税法になります。

理論問題は自己採点が実質できないので感想のみ、計算問題は問題用紙のメモを確認して自己採点をしています。

 

第1問(理論)

普段は第1問(理論)に50分という時間配分で解いていましたが、本試験では40分で切り上げました。初見の問題が多く、法令基準集を見ても回答が思い浮かぶ問題が少なかったため、計算で得点を補うほうが良さそうだと判断したためです。

 

昨年のCPAの論文式試験の講評を見ると、6割程度は答練や模試で扱っている論点だったようですが、今年は違いました。租税法の理論は税法上どのような処理をするかが問題を見た段階である程度分かっており、その根拠を法令基準集で探す、という流れだと思います。ですが、今年はそもそもその処理が分からないものが多く、お手上げの状態でした。答練や模試は完ぺきにして試験に挑んだため、これは他の受験生も無理だろうなと確信し、適当に条文を引っ張り切り上げました。

 

自己採点では、ちゃんと書けたのは9問中2問、全くダメなのが2問、5問はかすっているという感じです。

 

最初の1問は解けたのですが、『益金に算入』ではなく、『収益に算入』と書いていたことに試験終了直後に気づきました笑。得点できた問題が少ないので、こういうミスは非常に悔やまれます。

 

第2問(計算)

自己採点では、法人税15/20、所得税6/10、消費税7/10でした。配点が分かりませんが、法人税が1問2点なら43点/60点、全問題1.5点ずつなら42点/60点です。数値の桁の間違いや加算・減算を逆に記入するミスがないことを祈ります。

 

法人税→所得税→消費税の順に時、それぞれ40分、25分、15分で解きました。私は租税法で試験時間が足りなくなったことはなく、本番も予定通りの時間配分ができました。5月短答8月論文にもかかわらず消費税の仕入れまで含めて網羅的に勉強したのは、試験中に時間が余ってしまいもったいないからという理由もあります。私と同じように感じる方は5月短答8月論文でも租税法計算に力を入れてもいいのかなと思います。

 

法人税は通常通りの出題だったと思います。1か所ケアレスミスをしてしまったのが悔やまれます。

 

所得税は事業所得、退職所得が分かりませんでした、やはり所得税は難しいです。生命保険料控除も間違えました、控除額が上限に到達していると思ったのですがおかしいな。

 

消費税は仕入れで3点分間違えました。得意先との飲食費は課売対応なのか、共通対応なのか、迷いました。課税売上に直接結びつくものではない!と判断し共通対応にしましたが間違っていたようです。他にも分類を間違えていたので、これがあっていても変わりませんが笑。まあ消費税の仕入れは数点取れればラッキーくらいに思って勉強していたので、2点取れてよかったと思います。消費税は取引の分類が難しいので安定的に得点するのは難しいことは事実ですが、必要なインプットは法人税、所得税に比べて圧倒的に少ないので、丸々切ってしまうのは少しもったいない気がしています。

 

総括

租税法に関しては少なくとも合格ボーダーは取れたと思います。計算は問題なさそうなので、理論にどの程度点が入るかが気になるところではありますが。といってもTwitterなどを見ている限り、今年の理論ができたという人はあまりいなさそうなので、平均くらいには収まっているだろうと感じています。