東大卒無職が9か月で公認会計士試験を突破した記録

仕事を辞めて受験専念をした東大卒が6か月で公認会計士短答式、その後3か月で論文式に挑んだ記録です。

【半年で公認会計士短答式合格】財務会計論計算の勉強法

公認会計士試験短答式の財務会計論計算について、私が行った勉強を紹介します。

 

以下の勉強で、令和4年第2回(5月)短答式の財務計算は68点でした(個別6/12、連結5/6)。感覚的にも実力通りの点数でした。

 

私は受験専念してたので短答式の勉強時間は半年で合計1800時間程度です。各科目の勉強時間の内訳は記録していませんが、財務計算>企業法>管理計算>監査論>財務理論>管理理論の順で勉強時間が多かった気がします。

全体的なスケジュールや成績はこちらをご覧ください。

 

なお、教材は模試以外は全てCPAのものを使用しています。

 

実際に使用した教材など

テキスト(12月~1月)

テキストの例題(AB論点のみ)をなぞりながら計算方法を理解していました。この時点では計算方法を覚えるまで至らず、本試験レベルの問題はほとんど解けていません。

講義については、植田先生の講義を半分程度視聴しました。残りは自分でテキストを読み理解することができたため、視聴しませんでした。

レギュラー答練(2月~3月)

テキストの例題をインプット用の教材と位置づけ、アウトプット用の教材にはレギュラー答練を使用しました。全ての問題を2回以上解き、間違えた問題は完ぺきに解けるようになるまで繰り返しました。理解が不足している論点があれば、テキストに戻るようにしていました。

こちらについては後述する反省点があります。

直前答練、模試+テキスト(3月~5月)

3月以降は本試験レベルの問題である直前答練、模試を解きました。こちらの成績にあるように、財務会計論は計算が足を引っ張り100点(200点中)を割るような成績を取ることも多々ありました。AB論点についても細かい部分を覚えていなかったこと、C論点は全く触れていなかったのが原因だと感じています。

直前答練、模試についても各問題最低2回以上、完ぺきになるまで繰り返しました。またテキストの例題も2~3周程度完ぺきになるまで繰り返しました。C論点については模試や直前答練で出題された論点とそれに付随する論点をカバーしました。結果的にC論点についても全例題のうち7割程度は解ける状態にしました。

私は本試験レベルの問題を解いていた4~5月で財務計算の実力がついたと感じました。特に直前答練は、些末な論点ではないひっかけ問題が多く、テキストの例題も併用することで力がついた実感がありました。

また、短答式合格の目処がついていたため、論文式に備えて、連結CFや企業結合などもしっかり勉強していました。本支店会計などの短答式用の論点もやりました。

 

反省点など

レギュラー答練はそこまで繰り返す必要がありませんでした。問題のレベルがテキストの例題と同じくらいで、あまり成長している実感がなかったです。

答練ではなく、少し難しめで網羅性のある問題集をやりこんだほうが良かったと思います。短答式後にコントレを購入しているのですが、問題のレベル的には丁度いいと感じました(問題の形式などは好きではありませんでしたが)。

 

個別問題集、短答対策問題集は使いませんでした。個別問題集はテキストの例題と同じレベルですし、短答対策問題集は過去問を集計したもので網羅性が微妙だと思ったからです。ただ、短答対策問題集はレギュラー答練よりも難しく、レギュラー答練も網羅性が微妙ではあったので、レギュラー答練ではなく短答対策問題集を主軸においても良かったかもしれません。

短答応用答練も使いませんでした。テキストの例題と同じレベルで、正直かなり適当に作られてる気がします。

 

また、財務計算は理論と紐づけて学習するべきと言われることが多いですが、個人的には理論とのつながりを意識することは特にありませんでした。理論特有の論点もありますし、計算方法は結局のところ誰かが決めたもので覚えるしかないので、わざわざ計算問題を解く度に理論的背景を考えるよりも、理論は理論として暗記してしまうほうが効率的だと考えたからです。